【受ける前に知っておきたい】電験三種の難易度と独学取得の方法を紹介

難関資格と言われている電験三種。その難易度と独学取得が可能なのか、記事にしました。電験三種の難易度は?独学での取得可能な資格なの?という方はぜひ最後まで見ていってください。

この記事は以下のような人におすすめです。

  • 電験三種がどんな資格でどのくらいの難易度か知りたい人
  • 電験三種を独学で取得したいと思っている人
  • 電験三種の勉強をしていてモチベーションが下がっている人
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まずは結論!電験三種の難易度、独学の可否は

電験三種の合格率は10%程度で、いわゆる難関資格です。

独学での取得、もちろん可能です。そして、独学取得に関して最も大切なのは「何のために取るのか」を明確に意識することです。

ちなみに、独学で取得することは決して楽なことではありません。

ではこれから、この結論の裏付けを説明していきたいと思います。

電験三種とは

ざっくり箇条書きで説明すると、下記のような資格です。

  • 正式名称は第三種電気主任技術者です。
  • 取得するためには「理論・電力・機械・法規」という4つの科目を3年以内に全て合格する必要があります。
  • 試験日は毎年9月の第一日曜日です。(年に1回)
  • 4つある科目どれも範囲がめっちゃ広いです。
  • 資格を受けるための条件はありません。
  • 資格を取得すると一定規模の電気管理者(保安・管理業務)に従事することができます。
  • 就職・転職に強いです。
  • もう少し具体的にいうと電気保安協会・電力会社・電気工事会社・ビル管理会社・建設会社等の就職・転職に強いです。
  • 電気主任技術者の高齢化が進んできていることもあり、近年需要は伸び続けています。

電験三種は何故難関なのか。

電験三種が難関(合格率が低い)と言われている理由をまとめました。

電気が危険だから

電験三種資格保持者は「電圧50,000V以下の事業用電気工作物(出力5,000kW以上の発電所を除く)」の電気保安・管理業務に従事することができます。我々が普段使用している電圧は100Vですので、その500倍もの電圧で稼働する施設(ビル・工場など)を管理することができます。このような業務に従事するためには「より深い電気の知識」が必要であり、これが電験三種の各科目の試験範囲の広さ(難易度の高さ)となっています。

4科目全ての範囲が広い

電験三種は「理論・電力・機械・法規」の4科目全ての合格によって資格が取得できます。これら一つ一つの科目の範囲はとても広く、一般的に必要と言われている勉強時間は1,000時間と言われています。1年で1,000時間を消化する場合、1日あたり約2.7時間を勉強に充てなければいけません。社会人はもちろん、大学生やフリーター等の方でも一日の約2.7時間を1年間継続して勉強時間に充てることは相当大変ですよね。

全然勉強せずに試験を受けている人が一定数存在する。

電験三種は電気主任技術者という資格の中で1番レベルの低い資格です。また、資格を受ける条件もありません。学校や会社で先生や上司から言われるがままに受験している方は一定数いるはずです。(私もその一人でした)

電験三種は試験開始30後から途中退出が認められています。合格に向けて死ぬ気で勉強してきた方は(天地を揺るがす尿意でも襲ってきていない限り)途中退出しないと思います。私の経験で時間が余った科目はありませんでした。ましてや認められた瞬間に出る人は間違いなく勉強していない人(か、天地を揺るがs・・・)です。こう行った方の存在によって合格率が割と下がっていると私は思っています。

電験三種独学での取得について

独学での電験三種資格取得について、私が思うことをまとめました。

電験三種の独学は可能

全然できます。私も独学で取得しましたし、知り合いで取得した方も独学でした。今はネットを通して様々な情報が発信されているのでそれらを活用していけば独学での取得は難しくない話だと思います。(モチベーション管理ができればの話)

2年で取得することを目標に

電気系の知識がある方は1年での取得も全然可能と思いますが、そうでない方にとって1年での取得はかなりハードルが高いです。そもそもほとんどわからない科目に毎日3時間弱の時間を費やせますか?最初のうちはできていてもそう長くは続かない人がほとんどだと思います。

そこで私が提案するのは2年です。そして、順序もここでは指定します。

1年目は理論・法規を勉強しましょう。

両方取る気で勉強しつつ、法規は絶対とる!ぐらいのモチベーションで勉強してください。何故、法規?と思われるかもしれませんが、法規は難易度に低めと言われながらも意外と「運」も大事になってくる科目です。法規が後に残ると最悪スパイラルに陥ってしまうかもしれません。

また、法規は1日のうちの最終科目です。朝から試験を受けて、夕方にはもうヘトヘトですよ。。。なので一年目に法規は取ってしまいたいです。

2年目は残りの科目を勉強しましょう

1年目に理論もしくは法規が取れれば2年目は残る全ての科目合格を目指してください。1年目で科目合格ができているため科目合格していない人と比べると圧倒的にモチベーションが高いと思います。

大切なのは3年目があると思わないことです。2年目絶対に取ることを目標にして、3年目のことは忘れましょう。落ちたらまた一からというくらいのテンションでいいです。この意気込みで挑戦し、落ちたとしてもそこにはもう知識の土台が出来上がっています。気を抜きすぎなければ3年目でしっかり合格をつかみ取れるでしょう。

独学取得で大切なのはモチベーションの維持

精神論かよ!

と思った方、そうです、結局のところ精神論です。電験三種の資格取得への道のりは長く長期戦になるので精神論が大切です。

独学だけに限った話ではありませんが、電験三種の勉強にはとにかくモチベーションの維持が大切です。

独学は自分しか登場人物がいないので誰かにモチベーションを高めてもらうことはできません。そういう意味で独学取得に大切なのはっモチベーションの維持と発言させていただきました。では具体的にどうモチベーションを維持していくのかを紹介していきます。

取得する目的を明確にしておく

あなたは電験三種を取ってどうなりたいですか。目的を明確にしましょう。なんとなくみんなが目標にしているから、だとか、あるとなんかいいよ!って聞いたから。など曖昧な理由では勉強は続きません。平均1,000時間勉強して取得できる資格の目的をはっきりさせましょう。私が取得のために当時考えていたことは下の3つです。(最後の一つはおまけみたいなもんですが・・・)

  • 働く環境を変えたい。電験三種を取ってより条件の良い就職先(転職先)で働きたい。
  • 家族のために何か「一生つかえる」資格が欲しい。
  • 将来上司になった時に部下に「勧められるように」

最初のうちの勉強はつまらないものと理解しておく

モチベーションが維持できないタイミングは勉強序盤だったり試験までまだまだ時間がある時にやってきます。とはいえ、勉強時間が1,000時間も必要な電験三種は早いうちからコツコツと勉強しないといけません。

ここで理解しておいて欲しいのは電験三種の勉強、初めのうちは全く面白くありません。百歩譲って最初は「新しいことが学べる」興奮で楽しいかもしれませんが、すぐにむっちゃつまらなくなります。しかもなかなか理解に時間がかかるので本当に辛いです。しかも独学なので誰にも共感してもらえないし。

でも残念ながらこれは変えられません。みんな同じ道を通ってきます。それを理解しましょう。

モチベーションが続かず、諦めてしまったら

色々頑張ったけど、諦めてしまった。(諦めてしまいそう。・諦めてしまいたい。)そんな人が今この文章を見てくれていると思います。

対処法その1

大丈夫!!諦めてもいい!

諦めたっていうことは、一度は挑戦した証です。ただ、一つだけ、諦め切る前に考えて欲しいことがあります。

何のために電験三種を志したか

です。これはできれば書き出して欲しいです。そして、諦めたい理由とその改善策も書き出してみてください。改善策がどうしても思いつかない場合は諦めましょう。ただし、改善策があるのに書き出さないのはNGです。頭の中で変な言い訳を思いついて都合よく処理しないでください。

例えばこんな感じに書き出すとか

例えば諦める理由が【時間がないから】の場合の解決策は【隙間時間を見直す・朝活をする】だと思います。この時に頭の中で「いやでも、電車で移動しているときは日課のゲームがしたいし、朝活は眠たいからいやだなー」と考えて「改善策はない!」となるのはいけません。今までの勉強時間も、掲げた目標も全てが無駄になってしまいます!

でも本当に言い訳なしで時間がない人もいます。そんな方、諦めてOKです。でもそれってしょうがないことなんです。そういう人はきっとまた挑戦のチャンスが訪れます。

無理やり理由をこじつけて諦める人は次もまた諦めてしまうかもしれません。でもそんな人にも実は対処法あります。

対処法その2

取得目的の見直しです。

目的が弱かったんです。だから諦めてしまうんです。言い訳できないような強い目的を立てましょう。そうすれば必ず諦めずに合格に辿り着けます。

私も過去何度も諦めました。2012年に初受験し、そこから2016年までは勉強するも続かずあきらてばかり、「時間ない」「飲み会に行きたい」「取って何の意味があるん?」言い訳ばっかり行ってきました。そんな私でも2017年に法規を取得、2018年にそれ以外を取得し電験三種が取得できたんです。

最後に

ここまで読んでくださりありがとうございます。

今回は独学での電験取得をテーマにその勉強法とモチベーションの維持のお話をしました。電験三種取得への道のりは決して楽なものではありませんが、取れば間違いなくあなたの可能性が広がります。自分自身に打ち勝ち、電験三種取得に向けてこれからも頑張ってください!

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